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第19号:一緒に働きたい上司の条件とは何か?(後編)

 今回は「一緒に働きたい上司の条件」とは何か?の後半をお話したいと思います。


できる管理職は限られた材料(部下)だけで幾つものメニュー(仕事)が考えられる人

 人材といわれるように、部下を材料として考えて見ます。食事を作るときに材料を見て、この材料があるなら、「今日は野菜炒めにしよう」とか、「今日はしゃぶしゃぶにしよう」と決まるわけです。
 ところが、頭の固い管理職は材料を見ないで、まず「今日はしゃぶしゃぶ!」と決めてしまいます。
そうすると、

しゃぶしゃぶで使う肉がない。じゃ、どうしようか...

と困ったということになってしまうのです。

これではおかしいのです。

 材料はたくさんあるわけだから、その材料で出来るものを考えていくことが適材適所です。仕事は今日のメニューです。部下は材料です。仕事に部下を合わせてはいけません。料理のメニューに、無理やり材料を合わせてはいけないのです。
仕事ができる管理職は、材料を見てから、使える材料を組み合わせて、何通りものメニューを考えることができます。
それが管理職の力量です。

 料理の上手な人は、小さな野菜の切れ端とか、残り物しかないときでも、それなりの料理を作ってしまうのです。料理の下手な人ほど、「ちゃんとした食材がないとできない」と言い出すのです。そんなことはありません。余り物でも立派にでき、時間がないときでもできるのが料理です。限られた材料、限られた人材で、どうやっておいしいものを作ることができるかを考えることです。それも、一回だけおいしいものを作るのではありません。今この冷蔵庫の中にある材料を使って、一週間の朝昼晩のメニューを作るとしたら、どういうふうにすればいいだろうか、ということを考えていくのが管理職の仕事です。
できないからと言って材料に文句を言うのは間違っているのです。

部下は上司のために働かない、上司は部下のために働く

 皆さんの中で、小学生のときに学級委員や生徒会の役員をしたことのある人もいるのではないでしょうか?筆者も中学生のときに副学級委員をしていましたが、その時に学級委員長の友達が先生にこういう質問をしました。

「自分は学級委員になったのに、クラスのみんなが自分の言うことを聞いてくれません。どうすればいいのでしょうか」

という質問です。
「みんなに言うことを聞かせるためには、僕は何をやればいいんでしょうか」ということですね。彼が間違っているのは、学級委員はみんなの親分になると思っていることです。学級委員は、みんなの面倒を見なくてはいけない仕事です。クラスのみんなが学級委員の言うことを聞くのではなくて、みんなの言うことを学級委員が聞いていかなくてはいけないのです。これが学級委員の仕事であり、リーダーの仕事なのです。
リーダーは、みんなの上に立つ人間ではなくて、みんなの下に立つ人間です。みんなの雑用をしなければいけないのです。

管理職でも同じことが言えます。
管理職の悩みとして、どうしたら部下が自分の言うことを聞いてくれるのだろうという相談があります。
中学生の学級委員と同じ悩みの相談をしているのです。
 「部下は全く言うことを聞いてくれない」とか、「最近の若者たちはレベルが低い」と言っている管理職のほうが、よっぽどレベルが低いと言えます。部下の言うことを聞くのが管理職の仕事であり、部下の雑用をするのが管理職の仕事です。部下に「こうしてくれ」と言われたら、部下の頼まれ事を聞くことです。上司は部下のために働くのです。
これを勘違いしている管理職がたくさんいます。部下は管理職のために働くものだと思い込んでいるのです。
こういう上司のためには、部下は絶対に働きません。
上司が部下のために一生懸命働くから、部下は一生懸命働くのです。

部下は誰のために働いているかといえば、自分のために働いているのです。部下が、自分のために一生懸命働くようになるときが、いちばんモチベーションがアップするときです。会社のためでもなく、上司のためでもなく、自分のために働いているからこそ、人間は一生懸命頑張るわけです。

会社のためとか、上司のために働くとなると、一見モチベーションがアップしているようですが、そういうモチベーションはすぐダウンしてくるのです。トラブルがあったときに持続力がないのです。今は世の中全体が、会社のためとか、上司のために働くような時代ではありません。

部下が自分のために一生懸命働くと、それが結果として上司のためにもなっているだけです。


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