第25号:コミュニケーションの在り方 †
今は情報化、国際化といわれる現代社会です。
「言わなくとも分かるだろう」というような日本の伝統的な考え方は通用しなくなってきています。
それに伴いコミュニケーションの在り方が変わろうとしています。
「言わなければ分からない」社会になってきているのは間違いないでしょう。
引用開始 ======
このような認識が明らかにする社会的、あるいは教育的な課題は、言うまでもなく言語中心のコミュニケーション能力の育成である。
自分とは異質な他者と話し合いによって相互理解を深め、ディスカッションにより問題を解決する能力である。
単純な発信能力ではない。
単なる論理的表現力ではない。
これからの共生の時代に必要なのは、双方向型の話し合い能力である。
一方通行の主張ではない。
論破ではない。
お互いに知恵を出し合う対話能力である。
日本人の伝統である相手への思いやりを保ちながら、自分の意見をはっきり表明し、その上で、一致点を粘り強く追求していくコミュニケーション能力の習得こそ、二十一世紀を生きる日本人全体の課題である。
====== 引用終了
『 いま求められるコミュニケーション能力』(P.25)明治図書
以上、ちょっと難しく書いてありますが、引用しました。
人間生きていく過程で必ず人とのコミュニケーション能力やスキルが必要になります。
家庭、学校、職場等あらゆる所で必要ですね。
職場でのコミュニケーション能力。
自分は営業職でないから大丈夫。
そんな事はないと思いませんか?
上司、部下、同僚とのコミュニケーション、営業ではないだけに同じ空間で過ごす時間が多いですよね 。
もともと、「コミュニケーション」とは「分かちあうこと」を意味するラテン語の「communicatio」に由来します。
コミュニケーションとは、相手の意欲を引き出すこと †
例えば人に会ったらあいさつをする、言葉遣いも気を付ける、服装や身だしなみも考える……
という社会人として必要な約束事だともいえます。
これを心の中から外に出すのが上手な人と下手な人がいるのです。
出し方の上手な人が「コミュニケーション能力のある人」といわれるわけです。
コミュニケーションには「読む」「書く」「話す」「聞く」という動作があります。
この中で特に重要なのは「話す」と「聞く」です。
- 遠慮せず自分の思いや考えを積極的に表現する。
- 相手の話を否定せず肯定的に受け止める。
- 肯いたり相槌を打ったりしながら聞く。
- 不明な点を質問しながら聞く。
- 質問に正対して答える。
効果的・効率的にコミュニケーションするために、一般的には以下のようなことがポイントとして挙げられます。
- 構造的な体制をつくり、上下関係を明確化する
- 体制に応じた会議を定期的に開催し、かつ会議のミッションをクリアにする
- 会議のアジェンダを事前に共有しておき、効率的に会議を運営する
- 電子メールと口頭の連絡を使い分け、コミュニケーションを円滑にする
(電子メールは込み入ったコミュニケーションには不向き。口頭は記録が残らず、同一内容を一斉に通知するには不向き)
- 電子メールの書き方を工夫して相手に伝わるようにする
(文を切る、だらだら書かない、個条書きにするなど)
さらに「コミュニケーション能力」の高い人ができるのは、【相手が口に出してない感情や思考をうまく推測できる】ことです。
相手が言語化してない要求を把握することが特に重要なのです。
これは「空気を読む」ということですね。
「相手が口に出してない感情や思考をうまく推測」できれば、相手の意欲を引き出すことができるでしょう。
編集後記 †
あはき国試まであと2週間、柔整国試まであと3週間となりました。
皆さんの周りでも国試に向けてラストスパートをかけている人もいらっしゃるかと思います。
資格をとった後、今後のこの業界について考えなければならないことがあります。そのことについて「未来への提言」として掲載させていただきました。
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