国試ワンポイントレッスン †
前回の答え †
問題6 呼息時に見られないのはどれか。
1.横隔膜の弛緩
2.胸腔内陰圧の増加
3.内肋間筋の収縮
4.胸郭内容の収縮
正解 2
呼息時には
- 胸郭→収縮
- 横隔膜→弛緩
- 外肋間筋→弛緩
- 内肋間筋→収縮
- 胸膜腔内圧→陰圧(減少)
今回の問題 †
問題7 外傷性股関節後方脱臼で正しいのはどれか。
解剖学ワンポイントアドバイス †
解剖学担当:T.O 氏
上肢帯と下肢帯 †
上肢骨の中には自由な可動性を有する「自由上肢骨」と、自由上肢骨を体幹と連結する「上肢帯」とに大別される。
ご存知の通り、「上肢帯」の骨とは鎖骨と肩甲骨である。
それでは、「下肢帯」の骨と言うのをご存知だろうか。
「自由下肢骨」を体幹と連結する「下肢帯」の骨とは寛骨である。
すなわち骨盤を構成する骨のうち、仙骨・尾骨は脊柱の骨に属し、腸骨・恥骨・坐骨は下肢骨に属するのである。
2001年の柔整の国試に「体肢(上肢、下肢)の骨に起始及び停止を持たない筋はどれか。」という問いに「腹通筋」という選択肢があったが、この筋は恥骨に起始を持つため、下肢の骨に起始を持つのである。
脊柱にかかった体重を下肢へ伝えるのが「仙腸関節」です。
ここは臨床上痛めやすいところでもあります。
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