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他院との差別化を図る

元厚生労働省療養指導専門官・上田孝之氏

質問

鍼灸整骨院で治療を受けている患者です。
私の通っている治療院の斜め前に新しく鍼灸整骨院ができたので試しに通ってみたらなかなか良かったです。
これからどちらに通院すればいいのか嫁と相談していたところ、来月から私の家の隣にも鍼灸院ができるとのことで、院長先生ご夫婦が挨拶に来てくれました。
こんなに治療院がたくさんあると、私たち患者は選択肢が増えて嬉しいのですが、先生方の経営は大丈夫なのでしょうか?

解答

私は現在、大阪の平野区というところに住んでいますが、ここもまれに見る治療院激戦区です。
とにかく老人が多いので、区内の居住者が開業するのみならず、県外から越してきて開業するケースもあります。
平野区には鍼灸マッサージ院が193ヶ所、接骨・整骨院が129ヶ所、これらのうち両方やっている院が75ヶ所あります。
そうすると、約250の治療院が乱立しているということになります。
私が利用する地下鉄平野駅までのわずか徒歩7分の距離の間に5つも治療院があります。
鍼灸は外科・内科とも、整骨は外科・整形外科の病医院とも競合するので、医療機関をも含めて患者を奪い合う、なんとも激しい生き残り競争です。

先日、家の近所に洒落たカウンターのあるお店が作られていたので、「ショットバーかクラブかな?」と思っていたら、そこはなんと「鍼灸整骨院」でした。
これだけ乱立すると経営実態・集客状況についてあらぬ心配をしてしまいます。
さて、一般的にはどこも“他院との差別化を図る”という取り組みはやっていることでしょう。
清潔感を出して若い女性も入りやすい環境をつくる、隣接医師と連携して同意書を発行してもらう、保険と自費とのセッティングメニューを多様化を図る、対象疾患の専門性をアピールするなど、各院が工夫を凝らして患者獲得に乗り出しています。
施術時間も夜間や土・日曜の開院に踏み切り、新規患者の掘り起こしと治療回数の増加に努めています。
また、専門分野を生かしてその関係施設との連携による生き残り作戦も始まっています。

しかしながら、治療院生き残りの大きなポイントの一つとして、やはり健康保険の“使い勝手のあるなし”が重要に思えてなりません。


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