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心のバリアフリー

今回は、ちょっと雰囲気を変えて「バリアフリー」について考えてみたいと思います。
先日、『五体不満足』で有名な乙武洋匡さんが、杉並区が独自に採用する「任期つき教員」という形で、杉並区立杉並第四小学校に勤務することになったというニュースを見ました。 このことを乙武洋匡さんは自身のブログの中で…

「みんな違っていていいんだよ」
『五体不満足』以来、ずっと伝え続けてきたメッセージを、今度は教員という立場から、子どもたちの心に届けていきたい。

…とおっしゃっていました。

「障害者」とは、なんらかの発達上の障害、行動、感情のコントロールを含めて身体的な機能不全、生活上の行動の規制を伴うような障害を持っている人をいうのだそうです。
「身体的な機能不全」「生活上の行動の規制」とはどのようなものでしょうか?

それを踏まえて、下記の文章を読んでみてください。


一人の若者がとある街に長期出張でやってきた。
「何だここは!?障害者がやけに多いじゃねぇーか!!」と言い放ったほどの男であったが…

到着直後に眼鏡が壊れしまい、慌てて立ち寄った眼鏡屋に行った時に店に貼ってあったポスターには…
「眼鏡はあなたの力だけではどうしようも出来ない状態の眼を補助するための道具です」
クリーニング屋や理髪店や農家や、商店やスーパーマーケットの入り口と商品全てや、レストランや学校などにも同じような内容が書かれたポスターやシールなどがありました。

数日後、風邪をひいたので行った薬局には…
「薬は、自分だけではどうしようも出来ない状態の体を改善したい人のお手伝いをするためにある物です」
少しは良くなったものの、症状が治まらないのでフラフラするのを我慢しながら歩いて行った病院には…
「病院は、自分で何とかしたいけど自分の力だけではどうしようも出来ないあなたの体や心を治す手助けをする場所です」
診察が終わったので帰るために乗ったタクシーには…
「タクシーは、あなたの移動を補助するために走っています」

鉄道やバスやマイカーやバイクや自転車などにも同じ事が書いてあったのを見ながら帰宅した若者。
数日後、病気が治ったと思ったら本社から緊急の海外出張を命じられ、急いで準備をして空港へ。
入り口には…
「飛行機は空を飛べないあなたを補助するために存在しています」
「通訳は言葉のやり取りが難しいあなたを補助するために存在しています」
ロビーに貼られている世界地図には…
「食物や水を得るための道具は人間の力だけでは得ることが出来ないことを補助するために作られています」

搭乗手続きのカウンターにこんな内容が書かれたポスターがありました。
「クリーニング屋や理髪店や農家その他と、商店やスーパーマーケットやそこで売られている商品と、レストランと学校と薬局と病院その他と、鉄道やタクシーやバスやマイカーやバイクや自転車や飛行機その他と、食物や水を得るための道具と、眼鏡と車椅子や義手・義足や杖や通訳や手話や点字本などとの違いはなんだと思いますか?」


この文章を読んで皆さんは「障害者」とは誰のことだと思いますか?
本当の「バリアフリー」とは、障害の有無にかかわりなく、それぞれの役割と責任を担いながら主体的に取り組むことを通じて、お互いの心の壁を取り払っていくことが重要なのではないでしょうか?


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